借金ブログ1記事目。
借金をしていることを隠している人もいるかと思うが、僕は平然と友人に話している。
「借金が1000万円以上あって…」
「毎月返済が20万円なんだ。そのうち半分は利息なんだけどね(笑)」
といった感じで、友人や同僚に気楽に話しちゃっている。
地元の友達にときどき会うと、「借金は減ったか?」と「How are you?」くらいのノリでいつも聞いてきてくれる。
借金があることを打ち明けると、大半の人にまず聞かれるのが、
「何にそんなに使ったの?」である。
借金の使い道はみんな気になるものなのだろうか?
ただ、借金の使い道を聞かれるといつも回答に困ってしまう。
借金の使い道はいろいろあったので、具体的に答えられないからだ。
だから、いつも「いろいろね。」と回答している。
事業に失敗したわけでもない、家庭の事情でもない、女に貢いでもいない。
20代を自分の考える20代らしさで過ごしてみたら借金が増えていたのである。
あまり過去に浸っている時間はないのだが、誰でもある経験ではないと思う。
借金をして何にお金を使ったか、良いお金の使い道だったのか振り返ってみたい。
また、借金をして悩んでいる人がいたら勇気を出してもらいたい。
僕は借金が1000万円以上あっても楽しく暮らしている。
毎日、それなりに遊んでいるし、楽しい日々だ。
同士として頑張ろうではないか!
目次
借金1000万円の借入先
まずは借金1000万円の借入先を紹介する。
クレジットカード:135万円
クレジットカードは3枚持っていて、全て限度額までリボ払い状態だ。
大学生時代から続いている最もの歴史の長い負債である。
28歳頃までは50万円ほどに留まっていたが、途中で増枠ができ増えてしまった。
(追記)
30代に入りもう一枚クレジットカード(楽天カード)を作ってしまい、リボ払いの残高は200万円に。
リボ払いは僕の借金癖の発端ともなった恐ろしい機能である。
関連記事:リボ払いはやばい!経験者がやばい理由とリボ地獄の脱出方法を解説
みずほ銀行カードローン:200万円
初めて借りたカードローン。24歳頃だろうか。
初めは50万円くらいしか借りていなかった気がするが、ATMを利用したときに「借り入れ増額できます」といった案内があり、「なんと、有難い!」と思いまんまと借りてしまった。
そんなことを2度続けて借入が200万円に到達してしまった。
楽天銀行スーパーローン:150万円
みずほのカードローンが借りれなくなった時に、お金が必要になり楽天銀行スーパーローンに申し込みをしてみたら「利用可能限度額は200万円です」と言われた。
「えっ。本当ですか?」と言いながらの戸惑いと安堵と喜びが混じった感情は未だに忘れない。
途中で何故か借り入れができなくなり、毎月3万円ずつ返済しているため150万円まで 減った。
バンクイック:100万円
楽天スーパーローンの借入200万円で感覚が麻痺してしまい、借金した金を1ヶ月で100万円も使ってしまった。
ちょっとヤバイなと思いながらも、借り入れは止まらなく楽天スーパーローンが限度額に到達。
鬱々とした気持ちになり新橋を歩いていると、広告の阿部寛と目が合い気がついたら自動契約機の中に…。
ここはこれまでのように200万円とは行かなかったが、100万円の借り入れは大きかった。
レイク:90万円
消費者金融には手を出したくないと思い、いろいろ調べて辿り着いた銀行系カードローン。
今はレイクALSAという消費者金融になっているが、この当時は新生銀行のカードローン「レイク」であった。
転職したばかりで信用も下がっていたのか、借り入れできた金額は大きくなかった。
1度増枠して合計90万円の借入。
先輩から:100万円
カードローンの返済が増え、もはや毎月の薄給ではやり繰りできなくなってしまった。
そんなとき、「本当に困ったら相談してね。」と昔言ってくれていたバンド関係の先輩を思い出し、頼った。100万円お借りした。
プロミス:155万円
ついに手を出してしまった消費者金融。
銀行カードローンにはなかった総量規制の対象となり、年収の1/3の借り入れとなった。
奨学金:200万円
あまり借金という感覚ではないが、これも金額に含めている。
総額360万円を借りていたみたいだが、160万円ほど既に返済している。
大学は奨学金を借りてまでして行く価値はあるのか?という論争がよくあるが、僕は大学に行ったことは後悔していない。
というわけで、現在、合計1,130万円の借金がある。
昨今、問題になっている総量規制対象外である銀行カードローンの貸し過ぎにより、このような負債を抱えることができたのです。
借金1000万円の使い道
それではここから1000万円を超える借金を何に使ってきたかについて書いていく。
ただ、厳密に借金した部分だけの使い道を切り出すのは難しく、借金以外にも会社からの給料があり、新卒で入社して20代を終えるまでの7年間で手取りで2000万円ほどの給料をもらっている。
そのため、借金と会社からの給料を合わせた3000万円ちょっとの金額を20代で使い切ったことになるので、思い当たるものを書いてみる。
飲み代:1000万円
使って良かった度:★★★☆☆
使った金額は飲み代が断トツでトップである。
友人との飲み会、会社の飲み会、合コン、一人飲みなど毎日飲んでいた。
軽く1杯行きましょうか?が、大体10杯くらいになる。飲みの誘いであれば何でも参加していた。
酒の場で学んだことはとても多く、かなりお金は使ってしまったがそれほど後悔はしていない。
むしろ素晴らしい時間とお金の使い道だったと思っている。
ただ、酒を飲んで良くなかったこともある。
まず、飲んで酔っ払って物をよく紛失した。
iPodを2回、携帯を3回、鞄もたしか3回なくしている。
給料日に20万円引き出して、2万円分くらい飲んで、酔っ払って路上で寝ていたら財布から現金を全て抜かれたこともある。あれは泣いた…。
また、飲むと電車に乗るのが面倒くさくなる。
そもそも終電がない時間になることが多く、タクシーで数千円かけて家まで帰ることも多かった。
帰らずにカプセルホテルに宿泊することも多く、新橋の「安心お宿」には良くお世話になった。
酔って判断力がない状態で中国人マッサージなどに連れて行かれたことも度々あった。こちらはあまり安心できない夜であった。
交通費:100万円
使って良かった度:★★★☆☆
会社に通勤するために支給される交通費とは別の交通費。
2年間ほど横浜〜新橋の間を東海道線で通勤していた。
朝8時頃の電車だったが、身動きも取れないほどの満員電車なので数回乗って心が折れた。
そのため、朝はグリーン車に乗って通っていた。僕が利用していた頃は1回750円だった。
3回に1回くらいはグリーン車に乗っても座ることができずデッキに立っていたが、満員の車両に乗るよりはだいぶマシだ。
また、駅から自宅まで徒歩20分ほどあり、自宅から通っていた3年間ほどは週に3〜4回はタクシーを使っていた。
最後の方は朝もぎりぎりに起床するようになり、家までタクシーを呼んで駅まですっ飛んで行っていた。
疲れていたのだから仕方ない。我慢していたら潰れるだけなので必要な費用だった。
引っ越し・家賃:500万円
使って良かった度:★★★★★
僕は社会人になって3年くらいは実家から会社に通っていた。
全国転勤がある会社だったので、1人暮らししてすぐに転勤といった事になりたくなかったからだ。
ただ、25歳になった頃、いつまでも実家にいるのはどうなのか?と考え始め、考えた結果実家暮らしはくそだ!という判断に至り引っ越した。
それからは、毎年引っ越しをテーマに生活をした。
ちょうどGWになると、春になった新しい気分で心が高揚し休暇もまとまってあるため、毎年GWに引っ越しをしていた。
思わぬ事態もあり25歳からの5年間で7回も引っ越しをしてしまったが、全く後悔はしていない。
むしろ、あのまま実家暮らしをしていたら今の自分はどうなっていたかと思うと、ゾッとするくらいだ。
一人暮らしだけでなく、シェアハウス、同棲、友人とのルームシェア、友人カップルとのルームシェアをしたがとても楽しかった。
実家から離れることを迷っている人がいたら、すぐに家を出ることをおすすめしたい。
旅行:80万円
使って良かった度:★★★★★
旅行好きな人に比べれば大した旅はしていないが、これまでに4回海外旅行をした。
①イギリス・フランス
②韓国
③タイ・カンボジア・ベトナム・シンガポール・インドネシア
④香港・マカオ
①と②は友人と行き、③と④は一人で行った。
ここでは詳しく書かないが、刺激的で本当に楽しかった。
>>借金25万で海外逃亡!バックパックで東南アジア一人旅①タイ〜カンボジア
リラックス:20万円
使って良かった度:★★☆☆☆
これはけっこう無駄であった。
鬱だったのか体が痛くなることが多く、一時期は頻繁にマッサージに通っていた。
酔っ払った状態でマッサージに行き、マッサージされながら寝ているだけということも度々あった。
夜遊び:150万円
使って良かった度:★★★☆☆
鬱っぽくなって女性と遊ぶことが多い時期があった。
仕事→飲む→ラブホに泊まる→出勤といったことが多かった。
『筋肉少女帯自伝』で89年〜90年頃を振り返ってオーケンがこう書いていた。
人生でもっとも色と酒に溺れた時期ですね。毎日、お酒を飲んで、いかに女の子を口説くかだけを考えていましたね(笑)。若くて鬱の人は、これをやると治りますよ(笑)
オーケンの言うとおり、僕にしては頑張ってみた。
楽しかったし鬱を一時的に忘れることができたけれど、もっとうまくやることができたはずだ。
趣味:850万円
使って良かった度:★★★★☆
20代で好きなことを見つけられれば人生楽しくなる。
生涯かけて追求していけるような大好きな何かを見つけられると良いが、好きなものを見つけるためには行動が必要だ。
飽きる事を恐れず、いろいろなものにチャレンジするのが良いと信じてきた。
ちょっと試して、飽きて、また何かにハマって、止めるみたいな繰り返しばかりだった。
僕はそういった繰り返しの中で、大好きなものを見つけることができた。
ワイン
500万円ほど使った。趣味というか仕事でもあったので、とにかく飲んだ。
ワイン代は今回、飲み会とは切り離して計算した。
ワインバーに通い、ワイン会に参加し、ワインスクールに通い、ワインセラーも買って家でも相当飲んだ。
毎週、日曜日はシャンパーニュを飲むことにしていたり、飲みたいワインリストを作って少し高めのワインも飲んだ。
20代のうちに良いワインに出会って感性を高めるために投資しよう!という意気込みでお金をじゃんじゃん使っていた。
飲みきれないワインが溜まってしまって、ワイン風呂なんてことも時々やっていた。
音楽
200万円ほど使った。
ライブより音源派なのでそこまでお金はかからなかったが、20代前半までCDを収集していて1000枚以上は持っていた。
CDについては25歳頃に興味がなくなり一気に処分した。
ギターもやっていたので、エフェクター、DAW、スタジオ代にもそれなりにお金はかかった。
音楽は今でも大好きだし心の糧になっているので、お金と時間をかなりかけたことに全く後悔はしていない。
映画
20万円ほど使った。
20代半ば頃まで映画館に通っていた。ピークのときは年間300本ほど映画館で観ていた。
悩み多き時期だったので、映画の中に何か答えがあるような気がしていて貪るように観ていた。
新しい映画はあまり観ず、いわゆる名画座に行くことが多かった。
渋谷にあるシネマヴェーラに良く行っていた。あとは、池袋の新文芸坐、高田馬場の早稲田松竹。
一番行っていたシネマヴェーラは学生だと2本立てで800円!
100本観ても40,000円!と素晴らしいお金の使い方であったと思う。
本
100万円ほど使った。
ジャンル問わず気の向くままに読んできたが、買っただけで読まない本がかなり多くて反省もしている。
ただ、たくさん読む中で好きな本も見つけらたので正しいお金の使い道であったと思う。
バイク
20万円ほど使った。
ホンダのVツインマグナに乗っていた。手に入れた当初はかなり乗っていて遠方にも行ったりしたが、2年くらいで飽きて売却。
運転より飲酒が好きだ。
カメラ
10万円ほど使った。
カメラをやっている友人の影響を受けてミラーレスの一眼レフカメラを買った。
上達するには撮り続けることが必要だが、そこまで時間をかけられぬまま熱意は下がってしまった。
1000万円の借金をした理由
30代になって振り返ってみると、20代で1000万の借金をした理由は2つに集約される。
1000万の借金をした理由①:ロマンチックな人生にしたかった
20代は本当に悩みまくっていた。
もともと映画や音楽が好きだったのだけれど、映画や音楽が描く人生の機微に自分の人生が追いついていないことが悔しくて情けなくて、感情をうまく処理できなかった。
もっとロマンチックで素晴らしい人生にしたいと焦っていた。
転職を2回した。
引越しを7回した。
シェアハウスに住んだ。同棲をした。一人暮らしをした。ルームシェアをした。
アメリカンバイクで走りまくった。
名画座で映画を500本くらい観た。
読みたい本はすぐに購入して読んだ。
毎日、酒を飲んだ。バーに通った。ワインに何百万も使った。
友人や酒場で会う人と語り合った。
女遊びをした。
素敵な音楽に涙した。何度も何度も。
毎日、毎日、情景が胸に刻まれるような日々を送るべきだと思っていて、今の日々を変えなければと必死だった。
しかし、結局いつも何かが満たされないままで、酒を煽りお金と時間を消費していくことになった…。
1000万の借金をした理由②:自分自身の感覚を掴むため
ロマンチックな人生を送りたいという気持ちとともに、「自分自身の感覚を掴む」ということも20代の重要なテーマだった。
自分の好きなこと、嫌いなこと、大切にしたい時間、欲望、心の闇を知り、自分がどんな人間なのか、その感覚を掴みたかった。
だから、いろんな場所に住んでみたり、知らない人と語りあったり、欲に溺れてみたり、絶望的な気持ちになったりすることに積極的だった。
「自分自身の感覚を掴む」ということに没入したおかげで、20代を終えた今ではだいぶ自分のことがわかるようになったと思っている。
「自分自身の感覚を掴む」ことはとっても大事なことだと思っているので、借金を1000万円してしまったことに後悔はない。
【追記】借金1000万円の返済方法
いつまでも借金1000万円を放置しておくことはできない。
毎月の返済が22万円という厳しい生活を続けているうちに、借金をどうにかしなければと考えるようになった。
借金が1000万円もあると普通の収入では返済していくことは難しい。
さんざん悩んだ末、2019年7月に債務整理をした。
債務整理の中でも手続きが簡易な任意整理の手続きをしている。
いくつか相談した中で、圧倒的に対応がよかったひばり法律事務所に依頼した。
(とても良い事務所だったので、借金に悩む方は相談してみても良いと思います)
1000万円も借金があるなら個人再生か自己破産をするべきと弁護士に言われた。
ただ、借金を1000万円して得てきた経験を自分のモノにしておくためにも、借金の元本は自力で返したいという思いがあった。
任意整理をしてからは毎月13万円近い返済が5年間続く。
借金1000万円で任意整理はチャレンジングな決断なので、これからどうなっていくか自分でもわからないが、どういうわけか明るく前向きな気持ちで借金と向き合うことができている。
任意整理については体験談としてブログ記事にもしているところ。
任意整理をした返済プランによると、5年後には借金を完済している予定。
毎月の給料の手取りのうち80%が返済に消えていく厳しい借金生活になっているが、借金1000万円を完済した人になって「そんな5年間もあったな〜」と笑って振り返れるように今日もがんばるのです。
↓↓YouTube動画でも話してます!
迷ったらここ!債務整理の経験者が選ぶおすすめの弁護士・司法書士
ひばり法律事務所
【僕も任意整理を依頼しました!】
とにかく毎月の返済負担を減らしたい!という僕の意向を聞いていただき、真剣に相談に乗っていただけました。
全ての借金を希望通りに和解でき、借金の負担を大きく減らすことができました。
↓↓訪問して取材させていただきました!