弁護士や司法書士に債務整理を依頼したけれど別の事務所に変更したいと悩んでいませんか。
依頼した事務所を途中で変更したいと思う方は意外にも多く変更理由もさまざまです。
そこで本記事では、債務整理を依頼した事務所を変更するメリットやデメリット、注意点を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 債務整理を依頼した事務所を変更する理由
- 事務所を変更するメリット・デメリット
- 事務所を変更する流れ
- 事務所を変更する際の注意点
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目次
債務整理を依頼した事務所は変更できる
前提として依頼先の「事務所変更」という手続きはありません。
依頼していた弁護士・司法書士を「解任する」または「同意のうえ辞任してもらう」手続きをとり、事務所を変更することになります。
引き止められる場合もありますが、弁護士・司法書士の契約解除は民法で定められた正当な権利です。
契約違反にはなりませんので、事務所を変更したいと思った方は契約解除を申し出ましょう。
債務整理を依頼した事務所を変更する理由
債務整理を依頼した事務所を変更する理由は依頼者によってさまざまです。
ここでは事務所を変更する主な理由を3つ紹介しましょう。
①弁護士・司法書士が仕事を進めてくれない
債務整理の依頼をしたにもかかわらず債務整理を進めてくれない場合は変更を検討しましょう。
弁護士・司法書士が仕事を進めてくれないと、いつまでも借金問題が解決せず債権者から訴訟を起こされる可能性もあります。
過去に案件を放置したことで懲戒処分を受けている弁護士・司法書士もいるので、放置される可能性はゼロではありません。
②費用が高すぎる
依頼した事務所の債務整理費用が高く、依頼者の許容範囲を超えている場合も事務所の変更を検討しましょう。
解決費用が高すぎると、債務整理を依頼する前以上に生活が厳しくなってしまう可能性もあります。
債務整理を依頼する事務所を決める際には、いくつかの事務所を比較し自分に合った事務所を選びましょう。
③業務停止になった
依頼していた事務所の弁護士・司法書士が懲戒処分を受け、業務停止になった場合も事務所を変更しなければいけません。
通常、業務停止になった場合には別の弁護士に引き継がれますが、他の業務が立て込んでいたり管理がずさんだったりすると、引き継ぎが後回しにされてしまう可能性があります。
その場合、自分で新しい事務所を見つけ依頼し直した方がスムーズに借金問題を解決できるでしょう。
債務整理を依頼した事務所を変更するメリット
依頼する事務所を変更するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、事務所を変更するメリットを3つ解説します。
メリット①余計なストレスがなくなる
依頼する事務所を変更すると得られる一番のメリットが余計なストレスがなくなる点。
自分と合わない弁護士・司法書士が担当だと、債務整理中にストレスを感じ、普段の生活にまで影響が出てしまいます。
依頼する事務所を変更すれば、余計なストレスがなくなり安心して任せられるようになるでしょう。
メリット②債務整理がスムーズに進む
元々依頼していた事務所が債務整理を進めてくれなかった場合、事務所を変更すれば手続きがスムーズに進む可能性が高いです。
長期間放置されていた案件が、事務所を変更後すぐに解決した事例もあります。
なかなか債務整理が進まず困っている方は、変更を検討しても良いでしょう。
メリット③費用が安くなる可能性がある
費用の高い事務所に依頼していた場合、事務所を変更すれば債務整理の費用が安くなる可能性があります。
債務整理の費用は事務所によって異なるので、事務所の公式サイトで事前に確認しておきましょう。
債務整理を依頼した事務所を変更するデメリット
依頼する事務所を変更するメリットを紹介しましたが、一方でデメリットもあります。
メリット・デメリットどちらも理解した上で、事務所を変更するか決めましょう。
デメリット①次の依頼先を探さなくてはならない
事務所を変更するデメリットの一つ目は、自ら次の依頼先を探さなくてはいけない点。
すぐに良い弁護士・司法書士が見つかれば良いですが、弁護士探しが難航すると問題解決までに時間がかかってしまいます。
別の弁護士・司法書士を探す時間も取られてしまうので、デメリットと言えるでしょう。
デメリット②着手金が返ってこない可能性がある
事務所を変更した際に、前の事務所に支払っていた着手金が返ってこない可能性がある点もデメリットの一つ。
契約書の内容によりますが、着手金は債務整理に着手した時点で発生する費用なので、返ってこないのが一般的です。
着手金の返金に関しては事務所ごとに対応が異なるので、契約内容を確認しておきましょう。
デメリット③債権者からの督促が再開する
次の事務所を決める前に弁護士・司法書士を解任してしまうと、債権者からの督促が再開してしまうので注意が必要。
弁護士・司法書士は解任されると、債権者に対して債務者との契約がなくなったことを伝えます。
債権者は債務者に対し督促を行えるようになるため、止まっていた期間の支払いを請求されてしまう可能性があります。
リスクはありますが、一向に債務整理を進めてくれない事務所に頼るよりは、別の事務所に変更した方が解決へ進むでしょう。
債務整理を依頼した事務所を変更する際の流れ
ここでは、債務整理を依頼した事務所を変更する際の流れを紹介しましょう。
以下の手順に沿って事務所の変更を進めてみてください。
STEP①新しく依頼する事務所を探す
まずは、新たに依頼する事務所を探しましょう。
自分の行いたい手続きを得意としている事務所を探し、費用や対応面などを比較して依頼する事務所を決めます。
STEP②依頼したい弁護士・司法書士に相談する
新たに依頼したい事務所を決めたら、予約をとり相談に行きましょう。
事前に「弁護士を変更したい」と言う旨を伝えておくと、スムーズに相談が進みます。
債務整理についての資料とともに、現在依頼している事務所に依頼してからの状況をまとめておくと、よりスムーズでしょう。
STEP③元々依頼していた事務所に変更の旨を伝える
新たに探した事務所に依頼することが決まったら、元々依頼していた事務所に連絡し新しい事務所に変更する旨を伝えましょう。
一般的には、弁護士・司法書士に辞任手続きを行なってもらい、預けている資料を受け取ります。
事務所によって手続き方法が異なるので、変更の連絡の際にその後の流れを確認しておきましょう。
弁護士間で引き継ぎを行なってくれる場合は、新しい事務所の名前や連絡先などを伝える必要があります。
STEP④新しい事務所に依頼する
元々依頼していた弁護士の了承が得られれば、新しい事務所に依頼し直し債務整理を行なってもらいます。
弁護士・司法書士間での引き継ぎが行われなかった場合は、新しい事務所に再度資料を提出する必要があるので、引き継ぎの有無に関しては必ず確認しておきましょう。
債務整理を依頼した事務所を変更する場合の注意点
事務所の変更を行う際には、いくつか注意しておく点があります。
注意点を忘れて事務所変更を行うと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性があるので気をつけなければいけません。
注意点①次に依頼する事務所を決めてから解任する
弁護士・司法書士を解任する際には、必ず新たに依頼する事務所を決めてから解任しましょう。
次の事務所を決めずに解任してしまうと、債権者からの督促が再開してしまいます。
解任前に新たな事務所を決め、弁護士に債権者と連絡をとってもらうことで、解任しても督促が再開することなく債務整理を進められるでしょう。
注意点②本当に変更すべきか考える
本当に事務所を変更するべきかを考えることも注意点の一つ。
事務所変更を行うと、着手金が二重で必要になったり前の事務所から変更時点までの報酬を請求される可能性があったりと、費用面でのデメリットが多くあります。
「新しい事務所の方が少し料金が安いから」「なんとなく今の事務所は嫌」といった少しの違いや不満であれば、変更しない方が良い可能性も…。
新しい事務所が必ず良いとも限らないので、しっかりと考えた上でそれでも変更したい場合には検討するようにしましょう。
【まとめ】信頼できる事務所に債務整理を依頼しましょう
本記事では、債務整理を依頼した事務所を変更するメリットやデメリット、注意点を解説しました。
債務整理を依頼する事務所は変更可能ですが、費用面や時間を考えると変更しないに越したことはありません。
どのような事務所なのかを依頼前にしっかりと調べておけば、未然に防げます。
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