借金1000万円返済中のろっくすです。
先日、任意整理をしてから初めての引っ越しをしました。
転職に伴い北海道から東京へ引っ越すことになったのですが、任意整理をして金融ブラックの状態なので不安もありました。
結果として無事に賃貸の契約をして引っ越しをすることができましたが、けっこう苦労もしたので、本記事では任意整理をした後の賃貸契約の事情や注意点を体験談をもとに書きます。
任意整理を検討中の方や既に任意整理をしていて引っ越しを検討している方の参考になれば幸いです。
目次
任意整理をすると賃貸の審査に落ちるのか？
最近では賃貸の入居にあたり機関保証制度が一般的になってきています。
僕が初めて一人暮らしをした2012年頃は連帯保証人を付けるだけで入居できる物件が多かったので、親に連帯保証人になってもらい賃貸に住んでいました。
しかしながら、最近では賃貸の入居にあたり保証会社の利用が必須の物件が増えてきています。
日本賃貸住宅管理協会の調査によると保証会社の利用が必須となる賃貸物件は全体の80%を超えています。
参考ページ：賃貸住宅市場景状感調査（2020年上期）
さらに2020年には民法の改正により、保証人が責任を負う最大額を定めて書面で契約することが必須となったため、今後はさらに個人を連帯保証人とする賃貸契約は減って保証会社の利用が増えていくでしょう。
任意整理と賃貸契約の問題についてですが、まず任意整理をすると信用情報機関に事故記録が残ります。（通称ブラックリスト入り）
この通称ブラックリスト入りにより、賃貸の審査に落ちる可能性が出てきます。
でも安心してください。賃貸の入居審査をする保証会社を選べば審査は通ります。
ブラックリスト入りしたことで賃貸の審査に影響が出るのは、信販系の保証会社を利用することになった場合です。
任意整理しても賃貸の審査に通る保証会社は？
賃貸の入居審査の際に利用する保証会社は大きく４つの種類に分けられます。
信販系保証会社・LICC系保証会社・LGO系保証会社・独立系保証会社の４つです。
この中で信販系保証会社は審査が厳しいですが、他はどうなのでしょうか？
それぞれの保証会社の特徴と代表的な保証会社を紹介します。
１、信販系保証会社
信販系保証会社は賃貸の入居審査にCICやJICCに記録されている個人の信用情報を利用する保証会社です。
保証会社をタイプ別に比較した際に審査がもっとも厳しい部類に入ります。
任意整理をするとCICやJICCに事故情報が記録されますので、信販系保証会社から支払い能力を疑われて審査に通らないことになります。
僕のように任意整理をした者からすると遭遇したくない保証会社というわけです。
株式会社アプラス
株式会社エポスカード
オリエントコーポレーション
株式会社ジャックス
株式会社セゾン
株式会社セディナ
株式会社ライフ
２、LICC系保証会社
LICC系保証会社は一般社団法人全国賃貸保証業協会（LICC）に加盟している保証会社です。
過去の家賃の滞納情報などを参考に審査を行っています。
また、LICCに加盟している保証会社の間で情報共有も行われるため、過去にLICC系保証会社で家賃の滞納などの問題を起こしている場合はLICC系保証会社の審査には通らないかもしれません。
ただ、信用情報の照会は行わないようなので任意整理をしていても審査に通る可能性があります。
全保連株式会社
ジェイリース株式会社
エルズサポート株式会社
３、LGO系保証会社
LGO系保証会社は賃貸保証機構(LGO)に加盟している保証会社です。
審査は独自基準で行っているようで比較的審査に通りやすいと言われています。
信用情報の照会も行わないため任意整理をしていても関係ありません。
株式会社Ｃａｓａ
日本セーフティー株式会社
フォーシーズ株式会社
４、独立系保証会社
独立系保証会社はどこの機構にも所属していない保証会社です。
過去の家賃の滞納履歴や信用情報は関係なく審査されます。
審査はかなり甘いと言われています。
日本賃貸保証株式会社（JID）
大手の保証会社はどこ？
賃貸の入居審査を行う保証会社をタイプ別に紹介しましたが、保証会社を全体で見ると以下が大手の保証会社です。
日本セーフティー株式会社
全保連株式会社
日本賃貸保証株式会社
株式会社Casa
株式会社オリコフォレントインシュア
任意整理後に引っ越しをする際の注意点
今回の引っ越しでなかなか物件が決まらず苦労しました。
その体験を踏まえて任意整理をした後の引っ越しに関する注意点をお伝えします。
不動産屋には任意整理をしたことを正直に言う
任意整理をしていて金融ブラックであることは不動産屋に初めに言っておきましょう。
そうしないと、信販系保証会社の物件を紹介されたり無駄な時間が増えてしまいます。
任意整理をしたことを打ち明けるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、円滑に物件を探しを進めるために必要なことです。
余裕を持ったスケジュールで物件を探す
条件に合う物件があっても入居中で内見ができなかったり、退去した後でも業者による清掃が完了するまでに1ヶ月程度かかる物件もあります。
僕の場合は引っ越しの1ヶ月前から物件を探し始めたため、「条件はいいけれど退去予定日がまだ先」「引っ越し日までに清掃が完了しない」といった感じで良さそうな物件をいくつも見送りました。
引っ越しをしたい3ヶ月以上前から物件を探し始めることをおすすめします。
妥協できる条件と妥協できない条件を整理しておく
任意整理をしていると信販系の保証会社を選べないため、選べる物件が少し狭まります。
僕が物件を探している中で感じたことですが、タワーマンションは信販系の保証会社を利用必須にしているところが多かったです。
コロナ禍で在宅ワークも多いので眺望の良い部屋に住みたかったのですが、タワマン前提で物件を探しているとなかなか決まりません。
今回はスケジュールの問題もあり、眺望が良い・三口コンロ・収納スペースが広い・追い焚き付き・南向きといった条件を満たして審査を通せそうな物件が見つかりませんでした。
最終的に眺望と南向きという点を妥協して物件を決めましたが、ギリギリまで希望条件にこだわって探していたため危うく引っ越し日に間に合わなくなるところでした。
トランクルームへ荷物だけ引っ越すことを真剣に考えていたくらいです。
任意整理のデメリットは怖くない！
任意整理を検討して色々と調べているとデメリットに目が行ってしまいなかなか踏み切れない人も多いと思います。
僕も初めは金融ブラックになることに不安はありましたが、実際に任意整理をして2年が経過した今では任意整理のデメリットは大したことないと感じています。
賃貸の入居審査に関するデメリットも、この記事に書いたように保証会社を選ぶ余裕を持って物件を探せば問題なく引っ越しができます。
その他の任意整理のデメリットについても実体験からわかった対処法や向き合い方を書いていますので参考にしてみてください。
関連記事：任意整理のメリット・デメリットを経験者が徹底比較して解説！
借金があって自分は任意整理が必要かも？と少しでも感じている方は、弁護士や司法書士に相談をしてみることをおすすめします。
僕もいくつもの弁護士・司法書士事務所に相談をしたことがありますが、相談をすることで任意整理に関する知識も深まりますし借金と向き合えるようになっていきました。
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