借金してしまったのは自分の弱さのせいだとある程度は思っているけれど、悪いのは自分だけでない。
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自分なりに一生懸命に生きてきたつもりだった。
イヤなものはイヤ、楽しいことは楽しいっていうピュアな感情はごまかさなかった。
生きづらさを抱えながらも、なんとか会社にも社会にも向き合ってきた。
こんなに真面目にがんばってきたのに、毎月の収入で生活していくのは厳しかった。
借金がじわじわ増えていき1,000万円を超えて追加の借入ができなくなった。
それから毎月20万円の返済地獄。
確かに無計画なお金の使い方はしたし、欲に溺れて遊んだりもした。
でも、そうでもしないと心を保てなかったというのも事実。
自分に甘いだけ、弱い人間だからいけないのかもしれないけれど、悪いのは自分だけじゃない。
こんな世の中、借金してしまうのもしょうがない!と思っていたりもする。
今回はそんな想いについて書きます。
目次
会社に対する不満
僕は3回転職をしているが、新卒で入った会社でのストレスが最も大きく借金人生のきっかけとなった。
給料が低すぎる
奨学金を360万円借りて大学をストレートで卒業して新卒で会社員になった。
入社した会社は資本金も数十億円あって決して小さな会社ではなかった。
ただ、会社の給料はかなり低くて入社した年の給料は手取りで17万円。
給料のベースが低い上に組合費とか旅行の積立金が勝手に引かれていた。
昇給も本当にわずかだった。
半年に1回昇給することになっていたけれど、1,000円くらいだったので上がっても上がらなくてもどっちでもいいような金額。
役職がつけばもう少し昇給するみたいだったが、5年間働かないと主任になれないという決まりがあった。
5年間は長すぎるし、そもそも主任って何だよ!
主任という役職に全く憧れなかったし、会社の給与体系に絶望していた。
業務時間が長すぎる
新卒で入社した会社では中途採用を行なわない方針の会社だった。
そのため、人員が不足していてもすぐに人材を増やすことができず常に現場が疲弊していた。
仕事の定時は9時〜17時30分だったけど、毎日23時30分まで仕事をして終電で帰っていた。
勤務先は新橋付近で家は横浜市の内陸エリア。
乗り換えを2回して最寄り駅に着くのは0時50分頃。
最寄り駅から家まではバスを使うべき距離だけど、バスは23時くらいで終わっているので徒歩25分かけて帰宅する。
家について風呂に入って落ち着く頃にはもう2時。そこから夜ごはんを食べるので寝る時間は3時くらいだった。
起床は6時30分。7時に家を出て、東海道線の満員電車を経て8時30分に会社に到着。
こんな生活は無理!
くだらない会社のルールと慣習
納得のいかないルールはたくさんあったけど一番嫌だったのは、飲み会の次の日は上司よりも早く出社しましょうだ。
会社公式の飲み会だと役員の爺さんも来るので、翌日はその爺さんよりも早く出社しなければならない。
爺さんは一次会で帰るが、その後若手は終電まで課長クラスの人たちのご機嫌を伺い疲れて帰宅。
役員の爺さんは嫌がらせなのか7時30分くらいに出社するので、遅くとも6時には家を出て爺さんの出社を待つ。
爺さんが出社するとみんなパラパラと爺さんのデスクに向かい「昨日はありがとうございました」とお礼を言う。
何かの宗教なのかと思うくらいバカバカしい光景だった。
別に断固してお礼を言いたくないわけじゃない。
お礼ってものは自然に言えばいいものであって、形式的になっているのが嫌だった。
社会に対する不満
社会といっても大それたものではなく生活の中で感じる不満。
ただの愚痴みたいなものかもしれない。
家賃が高い
会社が都内にあって神奈川・千葉・埼玉あたりから長時間かけて通勤している人は多いと思う。
勤務時間が長いうえに長時間通勤は無理があるので、職場から近いところに引っ越すべき。
しかしながら東京の家賃は高すぎる。
会社までの通勤時間を短くするためにそれなりの立地の場所を選ぶと、毎月の家賃で7万円〜9万円くらいはかかる。
それ以前に入居するまでにかかる費用も高すぎる。
礼金がない物件もけっこうあるけれど、敷金は家賃1ヶ月分。
さらに不動産屋に仲介手数料として家賃1ヶ月分。
その他、鍵交換代や保険などが発生して東京で一人暮らしをするためには初期費用として20万くらいはかかるでしょう。
新卒の会社員が捻出するのはかなり厳しい。大学生のうちにアルバイトして貯めておけということなのでしょうか?
電車が混みすぎ
毎日オフィスで仕事をしなければならない企業が多いから朝の通勤電車は満員状態。
みんな疲弊しているし、イライラしている人も多くて嫌な気分になる。
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貸金業者の多額の貸付け
借金しておいて偉そうに言うべきではないかもしれないが、銀行カードローンはお金を貸しすぎだ。
判断力の乏しい若者につけ込んで、年収の2倍のお金を貸付けて利息を回収。
借金のおかげで乗り越えられた日々もあったけれど、使えるお金に制限があったらもう少し生活を工夫することができたかもしれない。
自分を大切にして生きたら借金まみれになった
僕は会社や社会に対する不満によって自分の心と体が潰れてしまうのが嫌だった。
自分の薄給では自分を守ることが困難だったので、潰れてしまわないように借金をして乗り越えてきた。
タクシー&グリーン車通勤
これは真っ先に始めた体を守るための対策。
最寄り駅までの徒歩25分と満員電車を避けるため、朝は家の前までタクシーに迎えにきてもらい東海道線はグリーン車に乗っていた。帰りも最寄り駅から家まで深夜割増のタクシーを利用。
疲れがたまるだけの電車通勤も、グリーン車で車窓を眺めながらスタバのキャラメルフラペチーノを飲んでいるとちょっとした癒しの時間に変わる。
タクシー代・グリーン車代・スタバ代により毎日通勤するだけで¥4,000くらいかかっていた。
そりゃ借金も増えるわけです。
引越しをする
あるとき、毎月のタクシー代・グリーン車代・スタバ代の合計が都内で住むための家賃を超えていることに気がついた。
会社の近くへの引越しを考えたが、全国転勤のある会社に勤めていたのでその時の支店の近くに引越してもすぐに別の支店に異動になる可能性があって悩んだ。
悩んだ結果、すぐに引越しに対応できるシェアハウスに引越した。
その後は転職をして勤務先も変わったが、同棲・一人暮らし・ルームシェアと形を変えながらも職場へのアクセスの良いところに住み続けた。
5年間で7回引越しをしたため初期費用と引越し代で借金が増えてしまった。
酒と女でストレス発散
タクシーや引越しで通勤が楽になったとしても仕事でのストレスは消えなかった。
波長のあう友人と飲みまくったり、バーで隣の人と語りあったり、道端で出会った人と熱い夜を過ごしてストレスを吹っ飛ばし常にハイな状態を保っていた。
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酒と女が僕の借金の一番の要因。でもそのおかげで自分の心が潰れずにすんだ。
いつでも退職する覚悟で仕事をする
いつでも退職してやる!という覚悟があると自分に合わない会社での仕事も楽になる。
これは仕事を手抜きするという意味ではなく、自分が正しいと思ったやり方を貫くというスタイル。
納得のいかない会社のルールは無視してしまえばいい。
くだらないと思っていた飲み会の次の日のお礼のための早朝出社はしなくなり、必要がなければ定時ぎりぎりの出社をするようになった。
子どもみたいな行動だけど、役員の爺さんのデスクに稟議書を叩きつけたり、差し戻された稟議書を目の前で破り捨てて怒鳴れたこともある。
それでも、いつでも退職する覚悟を持ってから営業成績は良くなって、300人くらいいた営業の中で2位の数字を上げたこともあった。
だた、営業成績でトップ10人くらいが海外研修に行けることになっていたのに、爺さんに嫌われていたせいで僕だけ研修なしになってしまった。
それで本当に会社が嫌になって退職をした。
新卒に入った会社は4年半くらい勤めていたけれど、その間にカードローン4社とクレカ3枚で600万くらいの借金を抱えてしまった。
転職を重ねて落ち着いた頃には返済地獄
新卒で入った会社で消耗した後に3回転職をした。
1回目の転職では社員10人くらいの会社に入った。
年功序列の企業が嫌になったので小さい会社で働きたかったからだ。
好きだったワインの知識を深められる仕事で業務内容はすごく良かったけれど、社長のワンマン企業で暴言・殴る・蹴るは日常茶飯事だった。
ここでは書き切れないくらいいろんなことがあったけれど、前職とは別の種類のストレスにより借金はさらに増えていった。
社長のワンマン企業で1年ちょい働いた後に、全く別の業界に転職をした。
ちょっと変わった上司もいたけれど、面倒な爺さんもいないし殴られないし体調が優れない日は遅刻できる良い会社だった。
それまでの会社は飲みすぎて体調が悪くてもタクシー使うなどして必ず定時出社しなければならなかった。
それがなくなって出費はだいぶ減った。
ただ、その時には既に借金が1,000万円を超えていて返済地獄だった。
少しづつ収入は上がっていったけれど借金1,000万円をカバーできるほどの収入には到底及ばない。
もう給料上げるために頑張るとかどうでも良くなってきて、借金と長く付き合う覚悟で3回目の転職をした。
Living well is the best revenge
会社や社会に対する不満を書いてきたけれど、入る会社も生活の仕方についても良い選択をできなかった自分にも責任はある。
給料の低い会社を選んだのは自分だし、そういう能力しかなかったのも自分の怠慢だ。
ただ、僕以外にも会社や社会で消耗している人はたくさんいるわけで、よほど慎重に選ばないとしんどい思いをしてしまうこの状況に疑問はある。
でもこういった社会を変えたいなどとは思っていない。
借金を抱えてしんどい日々になっちゃって、過去の自分の選択に対する後悔はある。
僕はこの悔しい気持ちを愉快な日々を送ることで処理したい。
Living well is the best revenge
直訳すると、「よく生きることが最高の復讐である」でしょうか。
イギリスの詩人ジョージ・ハーバートによる名言集に載っている言葉。
収入の80%が返済というどうしようもない日々だけど、まだまだ人生を諦めていない。
毎日「自分の好きな感じ」を積み重ねて、借金生活を楽しく乗り越えていきます!
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