最終更新日:2021年1月17日※七福神の代表と従業員が逮捕されたニュースについて追記
2021年1月15日:営業・回収を続けている給料ファクタリング業者について追記
ここ1年くらいでしょうか。給料ファクタリングの業者が一気に増えました。
「ブラックでも即日融資が可能!」や「借金じゃないので信用情報機関に記録が残りません!」といった訴求により利用者も増えているようですが、高額の手数料が発生するため支払いができずトラブルに発展するケースも出てきています。
給料ファクタリングはヤミ金の再来と言う専門家もいます。
実際に企業情報も分からないような給料ファクタリング業者も多々あり、支払いができなくなると闇金と同様の嫌がらせをしてくるという口コミも見かけます。
給料ファクタリングに関するトラブルにいついては、弁護士や司法書士の介入によって解決した事例も増えてきています。
現状としては、給料ファクタリングの違法性に関する解釈が定まっていない状況なので、給料ファクタリングの問題に対応している弁護士・司法書士は少ないです。
ただ、いくつかの弁護士事務所・司法書士事務所では給料ファクタリングの問題を積極的に扱っており、返済負担を軽減させる和解に持ちこむことに成功しているようです。
本記事では、給料ファクタリングの違法性と弁護士・司法書士を介入させることによる効果を解説します。
また、給料ファクタリングに対応している弁護士・司法書士事務所についても解説します。
2020年3月頃までは日本ファクタリング業協会が給料ファクタリングに対応している弁護士・司法書士事務所を紹介していましたが、今は紹介を行っていません。
当協会は、3月24日東京地方裁判所が給与ファクタリング業者に対して不法原因給付による判決を言渡したことで、注意喚起の目的を達成しましたので給与ファクタリングの相談を終了させていただきます。
引用元:日本ファクタリング業協会
本記事を参考に、弁護士事務所・司法書士事務所へ給料ファクタリングの相談をしてみてください。
2021年現在ほとんどの給料ファクタリング業者は撤退しましたが、後払い現金化・後払いファクタリングという業態で貸付を行っていますので注意が必要です。
目次
給料ファクタリングは違法なのか?
まず、ファクタリングというモデル自体は全く違法なものではありません。
企業が売掛債権を利用して資金調達をする方法として昔から存在します。
今、問題になり始めている給料ファクタリングは、企業の売掛債権ではなく給料債権(個人が会社から給料を貰う権利)を業者が買い取る仕組みとなっています。
簡単に図解にしてみました。
利用者は給料日よりも前に業者から現金を支払ってもらい、給料が入ったら手数料と元本を合わせて業者に支払います。
これまで給料ファクタリングの業者は、このスキームは金銭の貸し借りではなく給料債権の売買であり貸金業ではないといった言い分で事業を行ってきました。
そのため、貸金業者としての登録はせず、貸金業法に則った上限金利を大幅に超える手数料を取っています。
しかしながら、給料ファクタリング業者の主張を否定するような事態が発生します。
2020年3月5日に金融庁が給料ファクタリングのスキームは貸金業に該当するという見解を出しました。
参考:金融庁における一般的な法令解釈に係る書面照会手続(回答書)令和2年3月5日
内容を要約すると以下のようになります。
・労働基準法の観点から、給料債権が譲渡されたとしても会社は労働者に直接、給料を支払う必要がある
・つまり、給料ファクタリングのスキームは利用者である個人とファクタリング業者の二者間の取引となっている
・二者間で支払いや回収といったお金のやり取りに関する仕組みが構築されいるのは貸金業である
貸金業であるならば、貸金業者として登録が必要ですし上限金利も守らなければなりませんん。
ただ、現時点ではノンアクションレターに対して金融庁が回答を行っただけなので、給料ファクタリングのスキームが違法であると法的な規制ができたわけではありません。
そのため現時点では給料ファクタリングは違法ではなく、またすぐに法律が制定されるとも考えにくいのが現状です。
(追記)2020年4月25日
七福神の銀行口座が凍結されている噂が流れています。給料ファクタリング業者の撤退の可能性が出てきました。
詳細記事:給料ファクタリングは終焉となるか!?最大手の七福神の口座が凍結?
(追記)2021年1月17日
七福神の代表と従業員の計7名が貸金業法違反・出資法違反の疑いで逮捕されました。
給料ファクタリングの支払いができないときに弁護士・司法書士に依頼をするとどうなる?
現時点で給料ファクタリングの業態は明確に違法とされてはいないものの、高い利息や支払いが遅れた場合の嫌がらせともいえる対応が問題になっています。
困った利用者が弁護士や司法書士に相談をするケースも増えてきています。
ここでは、給料ファクタリングの支払いができなくなってしまった際に、弁護士・司法書士に対応を依頼するとどうなるのか?解説します。
弁護士・司法書士の介入により取立てがなくなる?
取立てがなくなるかどうかは、給料ファクタリングの業者によって異なっているようです。
弁護士や司法書士を介入させたら支払いしなくても連絡が来ない場合もあれば、職場や緊急連絡先へ電話をしてくる場合もあるようです。
ネット上(2ちゃんねる)の書き込みを引用します。あくまで書き込みの情報のため事実かどうかはわかりません。
弁護士頼んだらビアペイと七福神は何も連絡して来ないよ。
ミナミはおそらく弁護士入れても会社に鬼電だと思う。
債務整理の経験がある方は、弁護士・司法書士に依頼すれば完全に取立てが止まると考えるかもしれませんが、給料ファクタリングの業者の場合はそうとは限りません。
弁護士や司法書士に手続きを依頼して借入先に受任通知を送ることで法的に取立てを止めることができるのは貸金業者や債権回収会社が相手の場合です。
給料ファクタリングの業者は、貸金業者としても債権回収会社としても正式な登録はしていません。
弁護士・司法書士に依頼をした後も取立てがすぐには止まらないかもしれません。
ただ、比較的大きい給料ファクタリングの業者の場合は、弁護士・司法書士を入れてきた利用者への対応は面倒なので取立てはしない可能性もあります。
ネット上に弁護士・司法書士を入れた場合の業者の対応についていろいろ書かれていますが、リアルな書き込みなのか判別するのは難しいです。
弁護士・司法書士の介入により支払額が緩和される?
債権者との間で交渉して条件が決まることを和解といいますが、給料ファクタリングの場合はいくつかの和解パターンが想定されます。
1、元金和解
手数料はカットして、融資を受けて未払いの金額のみ支払う方法。
2、ゼロ和解
未払い分の支払いを免除して、これ以上1円も払わない方法。
3、過払金請求
法定金利より払い過ぎた金額を返還してもらう方法。
債務整理ではよく行われてきましたが、給料ファクタリングの場合どうなるかは正直わかりません。
貸金業登録していない給料ファクタリング業者の手数料を金利換算して、法定金利を超過している分を返還するのか?
そもそも払う必要がなかった取引と見做して全額過払金として請求するのか?
個人的な意見としては利息以上の回収を試みるのはリスクもありますし時間がかかるので、ゼロ和解を目指すのが良いと思います。
2020年の1月に東京地方裁判所で給料ファクタリング業者が不払いの利用者を訴えた裁判があり、その判決が3月には出る見込みです。
裁判の判決が出て判例ができれば、給料ファクタリングの解決策も定まってきそうです。
判決の結果が分かりましたら情報を更新します。
参考:給料ファクタリング「ヤミ金の再来」 被害急増、裁判も(朝日新聞デジタル)
<追記>裁判の判決が出ました!詳細は以下の記事にまとめています。
給料ファクタリングのトラブル解決は弁護士・司法書士どちらがいい?
訴訟を起こして過払金弁護士に持ち込みたい場合は弁護士事務所にしましょう。
元金和解やゼロ和解の交渉であれば、司法書士で問題ないと思います。
司法書士の方が地方在住者への対応もスムーズです。
ネット上には以下のような書き込みがありました。
ただ単に返済分ナシにしたいってことであれば司法書士でいいよ
過払い返還請求だったりした場合には訴訟しないと取り戻せないかもだから弁護士に頼まないとダメ
でも違法な過払い金振込みなさいって請求はできるから司法書士でもそこはやれるだけやったほうがいいね
引用元:5ちゃんねる
正直ファクタリングに関しては弁でも士でも変わらんよ、相手が違法金融業者(ヤミ金)だから訴訟起こしても判例出ると後に続かれたりパクられるリスクが増すからビビって示談交渉してくるし
引用元:5ちゃんねる
給料ファクタリングに強い弁護士・司法書士のおすすめを評判・口コミをもとに紹介
現段階で明確に給料ファクタリングに強いと言える弁護士・司法書士は存在しないと考えています。
まだ新しい分野なので解決実績も多くはないでしょうし、決定的な判例もない状況です。→給料ファクタリングは貸金業であると判例が出ましたので、利息上限を超えた貸付をする業者として弁護士や司法書士の交渉が有利になっていきます。
本記事では解決実績の多い事務所を給料ファクタリングに強い事務所として紹介しています。
給料ファクタリングの業者の中には実態は闇金というところもあるので、闇金対応している事務所を選ぶ必要があります。
まだ数は少ないですが、闇金対応をしていて給料ファクタリングの対応にも積極的な弁護士事務所・司法書士事務所がありますので紹介します。
ゼロ和解できるのか?過払金請求も可能なのか?など、事務所によって対応範囲が異なると思うので複数の事務所に相談してみることをおすすめします。
紹介している事務所は全て無料相談が可能です。
事務所への相談の際には、まず給料ファクタリングの利用状況のヒアリングがあります。
たくさん利用している方は、どこの業者でいくら利用しているか答えられるように整理しておきましょう。
給料ファクタリングに強い司法書士事務所①:アストレックス司法書士事務所
給料ファクタリングの相談なら一番におすすめしたい事務所です。
アストレックス司法書士事務所はもともと闇金に強い事務所です。
公式ページで給料ファクタリングの実績については書いていませんが、ネット上で給料ファクタリングの依頼をしたという口コミが多かったです。
事務所に直接、問い合わせてみたところ「給料ファクタリングの対応をしている」と回答がありました。
アストレックス司法書士事務所は全国対応している事務所なので、どのエリアに住んでいる方でも相談できます。
営業時間であれば、フリーダイヤルから電話の相談もすぐに可能です。
営業時間:平日9:00-21:00 日曜日10:00-18:00
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詳細記事:アストレックス司法書士事務所の評判・口コミ【ファクタリングの対応も確認】
給料ファクタリングに強い司法書士事務所②:ウイズユー司法書士事務所
闇金対応に強いウイズユー司法書士事務所では、給料ファクタリングにも積極的に対応しています。
代表司法書士のブログに以下のような記述がありました。
先日、闇金30件・給与ファクタリング業者16件の解決、整理を受任しました。なんと計 46件!!
引用元:ウイズユー司法書士事務所代表ブログ(2020年3月2日)
このブログを見る限り、多くの給料ファクタリングの業者との交渉経験があると思われます。
闇金問題の解決では交渉力の高い事務所として評判が良いので、相談をおすすめします。
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詳細記事:ウイズユー司法書士事務所の特徴・口コミ・評判。任意整理と闇金対応はどう?
給料ファクタリングに強い司法書士事務所③:グリフィン法務事務所
グリフィン法務事務所は、最新の闇金対応をしっかりと研究している司法書士事務所です。
給料ファクタリングについても、早くから公式ページで明記して対応してきているので実績が比較的多いはずです。
事務所は東京にありますが全国対応しています。
相談の際には申込フォームの「ご相談内容」に給料ファクタリングの相談である旨を記載するようにしましょう。
給料ファクタリングに詳しいスタッフから連絡がくると思います。
営業時間:9:00〜21:00(年中無休)
\給料ファクタリングの無料相談はこちら/
詳細記事:グリフィン法務事務所の評判・口コミ。闇金・給料ファクタリングの対応は?
給料ファクタリングに強い司法書士事務所④:アルスタ司法書士事務所
※2020年5月追加
給料ファクタリングに対応している事務所として新たに確認できたのが、アルスタ司法書士事務所です。
闇金対応に強い事務所で給料ファクタリングの解決実績も増えてきています。
特に給料ファクタリング業者からの嫌がらせが不安な方におすすめしたい事務所です。
公式ページにも以下のような記述があるように、アフターサポートに強みがあります。
ヤミ金業者の中には専門家の介入後も執拗な嫌がらせをしてくるヤミ金業者も少なくありません。いったん引き下がっても忘れた頃に取立を再開してくることが往々にしてあります。
当事務所ではこのような強硬なヤミ金業者に対しても解決するまで対応し、また取立が再開したような場合でも同一の相手であれば追加費用等を一切頂戴せず、万全のサポートを提供いたします。
\給料ファクタリングの無料相談はこちら/
詳細記事:アルスタ司法書士事務所の評判・口コミを調査!闇金にも強い?
給料ファクタリングに強い弁護士事務所:シン・イストワール法律事務所
もともと闇金対応に力を入れている弁護士事務所ですが、給料ファクタリングにも早くから対応してきました。
シン・イストワール法律事務所の山下信章弁護士は給料ファクタリングに関する記事を監修していたりと専門知識があることが伺えます。
依頼費用は1社の対応につき¥49,000がベースになっています。
メールでの相談の場合は、給料ファクタリングの相談である旨を「債務相談内容」の欄に記載するとスムーズです。
営業時間:9:00〜21:00(年中無休)
※給料ファクタリングの内容によっては関連事務所のグリフィン法務事務所が担当することがあるようです
\給料ファクタリングの無料相談はこちら/
詳細記事:シン・イストワール法律事務所の口コミ・評判。悪評と闇金対応の実績は?
怪しい司法書士事務所①:司法書士坂本事務所(給与ファクタリング解決センター)
これは個人的な見解なので的外れだったら申し訳ないですが、給与ファクタリング解決センター(KKC)という名前で運営している司法書士坂本事務所は怪しいと思っています。
5chの給料ファクタリング関連のスレッドで、自演っぽい投稿が目立つ司法書士事務所です。
まずサイトの見た目からして怪しいです。
弁護士事務所や司法書士事務所は代表の弁護士なり司法書士の顔が出ているのが普通ですが、司法書士坂本事務所は司法書士の顔が出ていません。
1社¥15,000〜と安さを前面に出していますが、ネット上では給料ファクタリングの業者とグルなのでは?と言われています。
以下、5ちゃんねるからの引用です。
間違いなくグルだね
ゼロ和解にするのは2万程度の少額かつ少しでも返している所。初回払ってないところは受けない
電話の態度は非常に悪い。
元ファクタリング業者の社長が顧問と自ら宣伝してるので、間違いなくグルですよ
グル司ワロタw
こんな事務所を誰が信用する?
このようにネット上でも叩かれています。
依頼費用は安くても依頼者にとって不利な条件で給料ファクタリングの業者と和解してしまう可能性もあるので、安易に飛びつかないようにした方が良いと思っています。
弁護士・司法書士に相談して給料ファクタリングの悩みから解放されましょう
給料の前借りといった軽い気持ちで給料ファクタリングを利用してしまった人もいるかもしれませんが、消費者金融や街金よりも実態はやばいと思います。
支払いができなくなりそう、既に返済が遅れている人はすぐに弁護士事務所・司法書士事務所に相談をしましょう。
弁護士・司法書士に依頼するとお金はかかりますが、基本的には給料ファクタリングの業者に支払うよりも安く上がるはずです。
弁護士・司法書士への支払いは分割払いも可能なので、当月の持ち出しは少なく済みます。
何よりも弁護士・司法書士に依頼することで、給料ファクタリングのトラブルに関する不安から解放されることが重要です。
給料ファクタリングとは早めに縁を切ってしまいましょう。
営業・回収を続けている給料ファクタリング業者がまだある!?
給料ファクタリングに強い司法書士事務所によると、2021年1月現在でも一部の給料ファクタリング業者は営業を続けています。
新規の貸付は停止してお金の回収だけ行っている業者もいるようですが、給料ファクタリングに対応している弁護士・司法書士に相談してみることをおすすめします。
エンピース
円楽
JMマーケティング
スピードペイ
即給びん
ネクスト/NEXT
バイセル/Buysell
フリーファクタリングマーケット/frefag
ペイマネー
給料ファクタリングに対応しているおすすめ事務所
【司法書士事務所】
1、アストレックス司法書士事務所 ※当サイト人気No.1 解決実績多数
【弁護士事務所】
※銀座の弁護士事務所は今は未対応の可能性が高いです
迷ったらここ!闇金に強い弁護士・司法書士事務所3選
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ウイズユー司法書士事務所は闇金に精通した2名の司法書士によるスピード対応に定評があります。
闇金業者への対応歴も長く、様々なタイプの闇金への解決実績があります。
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イーライフ司法書士法人は後払い現金化や先払い買取といった闇金業者への対応に力を入れています。
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